国会エネルギー調査会(準備会)第52回
2015年7月17日
日本では2年近く「原発稼働ゼロ」でしたが、九州電力川内原発が多くの懸案が解決しないまま再稼働に向けた最終段階に入っています。大きな懸案が処分の当てがない使用済み燃料です。日本学術会議は2012年9月に提言を公表し重要な議論を提起しましたが、そのフォローアップとして今年4月「高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言——国民的合意形成に向けた暫定保管」をまとめました。一方、政府は今年5月に最終処分の基本方針を改定し「国が前面に出る」としていますが、自治体説明会を非公開で開催するなど、入口から疑問符がついています。また、「可逆性・回収可能性」を担保するとしながら、「暫定保管」についても喫緊の課題である乾式貯蔵についても、明確な方針が見えません。同時に、電力小売全面自由化が来年に迫る中、政府は見通しのない核燃料サイクル路線に固執するばかりか、日本原燃の認可法人化案を含む推進・支援策の検討を始めています。そこで、日本学術会議、関係省庁それぞれからご報告頂きながら、未だ先の見えぬバックエンド問題について横断的に討論します。
日程・テーマ等
<日時>
2015年7月23日(木)15:30〜17:30 ※通常と異なります
<場所>
衆議院第1議員会館第5会議室(地下1階) ※通常と異なります
<共催>
国会エネルギー調査会準備会有識者チーム、超党派議員連盟「原発ゼロの会」
(※本イベントは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催しています。)
<テーマ>
「核のごみ」と国民的合意形成 〜核燃サイクルの行方とともに考える〜
<プログラム>
1. 報告
日本学術会議提言「高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言——国民的合意形成に向けた暫定保管」
今田高俊氏(日本学術会議連携会員、高レベル放射性廃棄物の処分に関するフォローアップ検討委員会委員長)
2. 説明
資源エネルギー庁、原子力規制庁
3. 討議・意見交換
出席国会議員、有識者、関係省庁を交えて
○ 出席予定者
国会議員(原発ゼロの会メンバー等)
国会エネルギー調査会準備会有識者チームメンバー
申し込み方法
プレスおよび一般傍聴を募集します(プレス:人数制限なし、一般傍聴:25名)。国会エネルギー調査会(準備会)事務局の傍聴申込みフォーム(http://goo.gl/forms/XrL26HF3EE)にて必ずお申込みください。
映像・資料公開
資料・動画はこちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/10023)からご覧いただけます。
リンク
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