【プレスリリース】「国会エネルギー調査会準備会」(第23回)の開催について
2013年4月20日
第23回は、チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から27年を目前に、はたして日本は東京電力福島原発事故から何を学び、これからの社会をどう築こうとしているのかを考えるために、「原発と社会倫理」というテーマで議論します。
ドイツは福島の事故をうけてすべての原子炉を一旦停止し、「倫理委員会(安全なエネルギー供給に関する倫理委員会)」を設けて3ヶ月議論した末、2022年までの段階的な全原発廃炉を決めました。人々が原発という技術をどう受け入れてきたのか、今後社会や環境との共存が可能かどうか、社会学者や宗教学者、哲学者も交えて結論を出したのです。
一方、我が国ではそうした「技術と人間」にかかわる本質的な論議は、原発事故から2年を経ても置き去りにされたままです。事故収束に向けて多数の現場作業員が健康を犠牲にしながら働き続け、また故郷や住居を奪われたままの被災者、健康不安を抱えて暮らす子どもたちが多数存在するという現実をふまえ、このテーマにおける第一人者である島薗進教授と吉岡斉教授にお話を頂いて議論し、「社会倫理」という観点から原発問題を考え直す材料としたいと思います。
マスコミおよび一般の皆様のご参加をお待ちしております。
■ 日程・テーマ等
* 日時 2013年4月25日(木)15:00 − 17:40
* 場所 衆議院第一議員会館 国際会議室(1階)
* 共催 原発ゼロの会 / 国会エネルギー調査会準備会有識者チーム
* テーマ 原発と社会倫理を考える
講演: 島薗進教授(上智大学神学部・上智大学グリーフケア研究所所長)
吉岡斉教授(九州大学副学長、科学史家、元政府原発事故調委員)
*講演に続き、出席国会議員、自治体首長、有識者を交えた論議
■ 事務局連絡先
* 阿部知子事務所(原発ゼロの会事務局) Tel: 03-3508-7303
* 環境エネルギー政策研究所(国会エネ調有識者チーム事務局)TEL:03-5942-8937
■ プレス・一般傍聴およびインターネット中継について
*プレスの方については人数制限は設けませんが、会場の都合上、事前申込とさせていただきます。事前に阿部知子事務所あるいは環境エネルギー政策研 究所の担当の道満(dohman_haruhiko[@]isep.or.jp)までメールにてご連絡ください。(迷惑メール対策で@を[@]としており ます。@に変更してご送信ください。)
* 一般の方の傍聴を20〜25名程度募集します。席に限りがありますので、必ず事前に担当の道満(dohman_haruhiko[@]isep.or.jp)までメールにてご連絡ください。(迷惑メール対策で@を[@]としております。@に変更してご送信ください。)
*なお、一般傍聴の方のご発言や拍手、ヤジはご遠慮ください。
* ISEP Ustreamチャンネルにてインターネット中継も行います。なお、ISEP Ustreamチャンネル以外のUstream同時中継は都合によりご遠慮いただきますようにお願いします。(録画放送はこの限りではありません。
■ 国会エネルギー調査会(準備会)について
この「国会エネルギー調査会準備会」は、国会にエネルギー政策見直しを議論する場がないことを問題視し、国会エネルギー調査会準備会有識者チーム (第20回から基本問題委員会自主的分科会より改称)と原発ゼロの会の協働により自主的に継続開催しているものです。国会エネルギー調査会準備会有識者 チームは環境・エネルギー政策や原子力政策に知見や専門性を有する有識者で構成されています。「原発ゼロの会」には、現在10党・無所属の国会議員59名 が参加しており、昨年発表した政策提言骨子や原発危険度ランキングに基づき、原発ゼロ/廃炉促進や廃炉に伴う立地自治体支援のための法案も準備中です。