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国会エネルギー調査会(準備会)第94回

東京電力の福島第一原発事故から11年が経過しました。この間、福島県は、国と東電の拠出金で、事故当時18歳以下の子ども(胎児を含む)38万人を対象に、甲状腺検査を実施しています。この検査はチェルノブイリ原発事故後に、放射性ヨウ素の内部被ばくによる子どもの甲状腺がんの多発が報告されたことが背景にあります。
福島県検査で判明した甲状腺がんまたは疑いは266人(うち手術済み222人(悪性221、良性1))。加えてがん登録で、県民健康調査の集計外27人の子どもの甲状腺がんも明らかになりました。
一方で、原発事故による被ばくを避けるための避難計画を巡っては各地で訴訟が提起され、昨年3月には、東海第二原発周辺94万人の避難計画が「不十分」であるとして、原告の勝利判決も出ています。
従前の原子炉立地審査指針(昭和39年5月原子力委員会)で定められた、事故時に公衆に著しい放射線障害を与えないとされる離隔距離は、実際には原発の敷地境界線とされていました。そのことはどう検証され、また、国際原子力機構(IAEA)提唱の「深層防護」は、新規制基準と原子力防災でどう実現されたのか、改めて討議します。

日程・テーマ等

日時:2022年3月24日(木) 16:00~18:00
場所:オンライン開催(Zoom)
共催:国会エネルギー調査会(準備会)有識者チーム、超党派「原発ゼロ・再エネ100の会」
テーマ:避難計画は子どもたちを守れるか~1F事故の教訓から~

プログラム

1. 提起

崎山比早子氏(3・11甲状腺がん子供基金 代表理事)
「政府が因果関係を認めない甲状腺がんについて」

2. 講演

大河陽子氏(弁護士)
「東海第二原発「避難計画不十分」判決の意味」

3. 説明

内閣府、原子力規制委員会

4. 討議・意見交換

出席国会議員、有識者を交えて

出席予定者

国会議員(原発ゼロ・再エネ100の会メンバー等)
国会エネルギー調査会(準備会)有識者チームメンバー

傍聴について

今回の国会エネルギー調査会(準備会)はオンライン会議システム(Zoom)を利用して実施します。下記のリンクからご参加ください。
ZoomミーティングID: 850 8182 0431
パスコード: 131560
URL: https://us06web.zoom.us/j/85081820431?pwd=d1l5UkE2WE9lRlQ4UUE0cnB5Mkh1UT09

なお、議論に参加する国会議員・有識者・関係省庁の参加者を優先する観点から、定員に達した場合はマスコミ・一般参加の参加者ともに当日ご参加いただけない可能性があります。後日Youtubeにて当日の議論の模様を収録した動画を公開しますので、そちらも併せてご覧ください。

映像・資料公開

資料・動画は後程こちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/5024)からご覧いただけます。

リンク

  • プレスリリース本文(Web)はこちら
  • 国会エネルギー調査会(準備会)についてはこちら