国会エネルギー調査会(準備会)第90回
2021年5月23日
公正取引委員会は、2021年4月13日、中部電力とその子会社である中部電力ミライズ、および関西電力、中国電力の4社に対して、互いの営業活動を制限する不当な取引制限(カルテル)を結んでいたとして、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査に入りました。大規模工場向けの特別高圧電力および企業向けの高圧電力について、4社は価格競争を避けるために、自社の営業エリア外で新規顧客の獲得をしないことや料金引き下げを行わないことを申し合わせた疑いがあります。加えて、中部電力と中部電力ミライズ、および東邦ガスの3社は家庭向けの電気料金・ガス料金の価格を引き下げないよう申し合わせた疑いがあります。
2016年以降、電力小売部門は完全自由化され競争が進んでいた一方で、こうしたカルテルを大手電力会社間で結んでいたとなると、電力システム改革の精神に反し、電力市場における競争環境を歪めていることに加え、消費者の信頼を裏切る結果となります。
市場の中では支配的に地位にあるとも言える大手電力会社が今回引き起こしたカルテルを問題視して、問題の究明と公正な電力市場およびその監視のあるべき姿を追求します。
日程・テーマ等
日時:2021年6月3日(木)16:00~17:00頃
場所:オンライン開催 https://www.youtube.com/watch?v=_O810C7IFck
共催:国会エネルギー調査会(準備会)有識者チーム(事務局:環境エネルギー政策研究所)、超党派「原発ゼロの会」改め「原発ゼロ/再エネ100の会」
テーマ:カルテル容疑~中部電、関電、中電等への公取立入検査とは?~
※国会エネルギー調査会(準備会)第90回は、独立行政法人環境再生保全機構「地球環境基金」の助成を受けて開催しております。
プログラム
1. 説明
公正取引委員会、経済産業省
2. コメント
古賀茂明氏(古賀茂明政策ラボ代表、フォーラム4)
3. 討議・意見交換
出席国会議員、有識者を交えて
○ 出席予定者
国会議員(原発ゼロの会メンバー等)
国会エネルギー調査会(準備会)有識者チームメンバー
傍聴について
第90回はオンラインによる開催となります。Youtube Liveで配信しますので、こちらにアクセスしてください。
映像・資料公開
当日資料はこちらにアップロードしています。
資料・動画は後程こちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/5024)からご覧いただけます。