文字サイズ
標準
拡大

自然エネルギー世界白書2016サマリー日本語版の公開(プレスリリース)

環境エネルギー政策研究所(ISEP)は、REN21(21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク)が2016年6月に発行した 「自然エネルギー世界白書2016:Renewables 2016 Global Status Report, GSR2016」のサマリー(Key Findings)を日本語に翻訳し、公開しました。本レポートは、世界100ヵ国以上の研究者の報告に基づき、REN21が毎年発行しているレポートで す。先進 国、途上国を問わず、豊富なデータを通して、世界の自然エネルギーの趨勢が把握できるレポートのサマリーですので、ぜひご一読ください。

2015年は風力発電および太陽光発電の新規導入量が合わせて1億kW以上となり、自然エネルギーへの投資額でも記録的な年となりました。世界全体で自然エネルギー発電設備と燃料生産に2860億ドル(約31兆円)が投資され、大規模な水力発電と熱利用への投資を加えると、合計ははるかに大きくなります。世界全体の投資額の3分の1以上を中国が占め、途上国や新興国での自然エネルギーへの投資額は先進国を初めて上回りました。

日本国内でも、3.11以降、固定価格買取制度の開始と共に日本国内の自然エネルギー市場は大きく成長し、太陽光を中心に本格的な自然エネルギーの 導入が 各地域で始まっています。2015年の世界の太陽光発電市場においても、日本の年間の新規導入量は中国に次いで世界第2位となりました(累積導入量では世界第3位)。さらに、2015年 の世界での自然エネルギーへの全体投資額において前年に引き続き世界第3位の市場を維持しています。

ISEPは、本レポートの日本関連データの取りまとめを行うと共に、飯田哲也所長がREN21の理事を務め、エリック・マーティノー(シニア・リ サーチフェロー)が、この「自然エネルギー世界白書」の2005年の発行から中心的な役割を担ってきました。さらに2013年1月にはREN21と共同で 「世界自然エネルギー未来白書」を編纂し、発行しています。日本国内の自然エネルギー関連の情報についてはISEPが2010年から毎年発行している「自然エネルギー白書」をご覧ください。

本レポートに関する詳細や2015年における世界の自然エネルギーに関する主要トピックは、こちらのプレスリリース(2016年6月)を御参照ください。

REN21「自然エネルギー世界白書2016サマリー日本語版」はこちらから全文ダウンロードできます。

GSR2016KF-JP

関連情報

  • REN21からのプレスリリース(日本語、英語ほか)や本レポート関連の発表資料はこちら
  • REN21編「自然エネルギー世界白書」関連の資料は、ISEPの「自然エネルギー世界白書」特集ページからダウンロードできます。「自然エネルギー世界白書2015年版」までのレポート(日本語、英語)はこちら
  • UNEP(国連環境計画)の世界の自然エネルギー市場の最新レポート(英語)はこちら
  • ISEPの「自然エネルギー白書2015」(2016年1月)がダウンロードできます
  • REN21/ISEP編「世界自然エネルギー未来白書」(2013年1月発行)は、日本語翻訳がダウンロード(PDF)できます