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【プレスリリース】REN21レポート「自然エネルギー世界白書2012年度版」公表

REN21(21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク、本部:フランス・パリ)は、世界の自然エネルギーに関する最新状況を取りまとめた「世界自然エネルギー白書2012」”Renewables 2012 Global Status Report, GSR2012″を2012年6月11日に公表しました。これは、世界100ヵ国以上の研究者の報告に基づき、REN21が毎年発行しているレポートです。先進国、途上国を問わず、豊富なデータを通して、世界の自然エネルギーの趨勢が把握できる資料ですので、ぜひご一読ください。

当研究所は、飯田哲也所長がREN21の理事を務め、エリック・マーティノー研究部長がこれまでの「自然エネルギー世界白書」の企画・編集・全体取りまとめを行うなど、中心的な役割を担ってきました。今後、この本レポートの日本語翻訳も行い、公表する予定です。

以下、本報告の中の2011年における世界の自然エネルギーに関する主要トピックです。

 

・ 益々激しくなる競争的な状況の中で、2011年には大規模な水力発電を除いた自然エネルギーの投資が17%増加し、史上最高の2570億ドルに達しました。

・ 2011年には、電力分野・熱分野・交通分野、自然エネルギーによる全ての最終エネルギー消費の分野で急成長しました。自然エネルギー源により世界の最終エネルギー需要の16.7%が供給されました。

・ 2011年の1年間に世界中で導入された発電設備容量208 GWの約半分が自然エネルギーによる発電設備でした。自然エネルギーによる発電設備容量は、世界全体の全ての発電設備容量(2011年の推計値5,460 GW)の25%以上を占めました。そして自然エネルギーにより世界全体の電力供給量の20.3%が供給されました。

・ 太陽電池モジュールの価格は50%近く低下し、陸上風力発電の価格も約10%低下しました。風力発電に対して、太陽光発電に2倍近い投資が行われ、太陽光発電への投資額が1,470億ドルと、一気に52%増加しました。

・ 2012年の初めまでに、少なくとも118ヶ国では自然エネルギーの政策目標を掲げており、その半分以上は開発途上国でしたが、1年前の96ヶ国から増加しました。

 

“Renewables 2012 Global Status Report”全文(英文)ダウンロードはこちら

REN21からのプレスリリース(日本語)はこちら

ISEPによる要旨の仮訳(Web)はこちら (※ 6/30追加)

UNEPの自然エネルギー金融に関する最新レポートはこちら