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【プレスリリース】『自然エネルギー世界白書2011 日本語版』公表のお知らせ

■ 概要

環境エネルギー政策研究所は、REN21(21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク、本部:フランス・パリ)が2011年7月に発行した『世界自然エネルギー白書2011』を日本語に翻訳し、2012年1月25日に公表しました。本レポートは世界100ヵ国以上の研究者の報告に基づき、REN21が毎年発行している世界の自然エネルギーに関する最新状況を取りまとめたものです。先進国・途上国を問わず、豊富なデータを通して世界の自然エネルギーの趨勢が把握できる資料ですので、ぜひご一読ください。

当研究所は、飯田哲也所長がREN21の理事を務め、エリック・マーティノー研究部長が本レポートの名誉研究ディレクターとして参加するなど、本レポートの中心的な役割を担いました。

以下、本報告の中の2010年における世界の自然エネルギーに関する主要トピックです。

■ 主要トピック

  • 世界の自然エネルギー市場は、世界的な景気後退や普及支援策の削減にも関わらず、堅調に伸びており、導入コストが下がり続け、世界全体に占める割合が増え続けている
  • 自然エネルギーは、世界の最終エネルギー需要のおよそ16%を供給し、総電力の20%近くを供給している
  • 自然エネルギーの設備容量は、世界の総発電設備の約4分の1を占めている(大規模水力を含む)
  • 世界の太陽光発電は、導入コストがさらに低下し、年間の導入量が前年の2倍に拡大した。世界100カ国以上で追加導入されており、特にドイツでの導入量は、前年の世界全体の導入量よりも大きい
  • 自然エネルギーへの投資額は世界全体で2,110億ドル(約17兆円)に拡大し、前年より30%以上増加した。これは2004年の投資額の5倍以上に達している。特に発展途上国での投資が拡大し、中国が世界全体の3分の1以上を占めた(UNEPの自然エネルギー金融の最新レポート参照)
  • 世界中で118カ国が自然エネルギー政策の目標や支援制度を国レベルで掲げており、その半分以上が発展途上国である。このうち96カ国が自然エネルギーによる発電に関する政策を掲げ、その中で固定価格買取制度が最も一般的である

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本報告書は独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の活動助成により作成されており、冊子を無償で配布しております(送料無料)。冊子の発送は、こちらのフォームからお申し込み下さい。