【メディア掲載】asahi.com(朝日新聞社)に、飯田哲也のインタビュー記事「原子力からシフトを」自然エネルギー、50年までに100%に が掲載
2011年4月14日
■asahi.com(朝日新聞社)
飯田哲也インタビュー記事(全2ページ)
「原子力からシフトを」 自然エネルギー、50年までに100%に
掲載日:2011年4月13日11時2分
【掲載記事】[詳しくはこちら]
(以下、一部再掲)
「エネルギーシフト」という提言に注目が集まっている。代替エネルギー研究で知られる環境エネルギー政策研究所の飯田哲也(てつなり)所長(52)が提案した。注目の背景には「エネルギーを原子力に頼っていてよいか」という問題意識の高まりがある。
――飯田さんは持続可能なエネルギーの研究や政策提言を仕事にしていますが、
以前は原子力関係の技術者だったのですね。
(飯田)鉄鋼メーカーで1992年まで、放射性物質関係の研究・開発をしていました。福島第一原発
にある使用済み核燃料の乾式貯蔵施設の設計も手がけました。
――なぜお辞めになったのですか。
(飯田)電力会社と原発メーカーと中央省庁などが作る「原子力ムラ」に貢献し続ける人生が、
むなしくなったからです。
――今のエネルギー論議をどう見ますか。
(飯田)世の中の人々は「原子力は避けたい」と思っているが、「やはり必要」という刷り込みに影響され
ている。原子力関係者は「原子力は継続するが、ほとぼりが冷めるまでは石炭火力と天然ガスでつ
なぐ」というシナリオを書いている。
――「戦略的エネルギーシフト」とは何ですか。
(飯田)原子力に電力の約3割を依存する従来の体制から、自然エネルギーなどへ比重を移し、エネルギー
の全体バランスを漸進的に変えていこうという案です ([詳しくはこちら])。
現行では10%程度である自然エネルギーの割合を2020年までに30%、50年には100%
に上げることを目標に掲げています。自然エネルギーの内訳は水力や太陽光、風力、バイオマス、
地熱発電などです。
ドイツは、電力に占める自然エネルギーの割合を過去10年で6%から16%に高めた。今後10年
で35%に伸ばす目標も持っている。政府が政策的にテコ入れをすれば投資や技術開発が進み、市場
が広がっていくという見本です。(…続く)[詳しくはこちら]“”