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ISEPは2020年9月11日に団体設立20周年を迎えました

ISEPはみなさまの多大なるご支援を受け、2020年9月11日に団体設立20周年を迎えました。感謝の気持ちを込め、所長・理事・監事からのメッセージを順次お送りします。

所長メッセージ

飯田 哲也

飯田哲也

米国9.11テロ事件の前年に発足し、東日本大震災と福島第一原発事故の直前に10周年を迎え、そして今回は世界的なコロナ禍での20周年を迎えることになりました。その時代その時代で大きな動乱や予想もしない厄災を迎えることはありますが、いかなる時も持続可能性の本質と歴史の大局を見据え、地域に根ざした活動を重ねることで、今日に至ることができました。今後とも、引き続き、ご支援・ご助言をよろしくお願いいたします。

理事メッセージ(五十音順)

明日香 壽川(東北大学 教授)

明日香壽川

ようやく時代がISEPに追いついてきましたね。これからも、日本のエネルギー環境政策に関するアドボカシー・グループとして、益々の活躍を期待しています!

佐々木 寛(新潟国際情報大学 教授)

私が新潟に赴任して、この国を地方から考えるようになったのが2000年でした。2014年に設立した「おらってにいがた市民エネルギー協議会」の生みの親もISEPでした。ISEPが全国に撒いた種は、確実に実を結びつつあります。これからの文明論的な変動の時代に、ISEPは知的にも実践的にも、ますます大きな役割を担っていくと思います。さらに広範囲のみなさんの力を結集できればと思います。

ソーレン・ハーマンセン(サムソ・エネルギー・アカデミー 代表)

ソーレン・ハーマンセン

The main problem in the world today is that we know all the facts but we do not know how to use them!

Saving the world and healing the climate is a community effort. Together we can do it. But it need a lot of cooperation and organisation. Community engagement and responsible actions is needed.

I wish ISEP congratulations with the 20 years anniversary. Great job so far and good luck and high spirits from here.

今日の世界における主要な課題は、私たちは全ての事実を知っているにも関わらず、その知識をどのように使うかを理解していないということです!

世界を救い、気候危機を防ぐことはコミュニティの努力にかかっています。私たちは一緒に成し遂げることができます。しかし、そのためには多大な協調と組織化が必要です。コミュニティへの関わりと責任ある行動が必要です。

これまでの多大な貢献、そしてこれからの大きな幸運と不屈の精神を祈って、ISEPに20周年のお祝いの言葉を送ります。

田島 誠(ISEP 特任研究員)

田島誠

新しい世紀を迎えた激動の時代の幕開けの2000年にISEPは誕生し今年で20周年を迎える。

21世紀は中国の世紀になるであろうという当時のThe Economist誌の予測通り、中国は覇権を拡大した。また2001年9月11日には米国で大規模な同時多発テロ起こり世界地図は一変した。中間折り返し地点の2011年3月11日には、世界は東日本大震災に伴う福島第一原発事故を経験し、それが世界的な自然エネルギーブームの加速の一翼を担った。

欧米諸国に比してその変化が鈍い日本でさえ、311前と後では全く状況が異なる。311前には日本でほぼ唯一の自然エネルギーのアドボケーターとして役割を果たしてきたISEPも、星の数ほどある自然エネルギーのステークホルダーの中でその存在意義を示しつつ発展する必要性に迫られるようになった。旧態依然とした既得権益の弊害で改革の歩みの遅い制度、それ故、新規参入の障壁も高く再エネベンチャーも育ちづらいなど、政策・制度・事業の各レベルで解くべき課題は依然として山積している。

20周年のこの節目に当たり、これからも海外の先進事例に学びつつ海外の人々とも協力して、市民目線に立った自然エネルギーの普及に努めて行きたいという念いを新たにした。

西尾 漠(認定NPO法人 原子力資料情報室 共同代表)

ISEPも20年。ということは原子力資料情報室は45年です。と、他人事のように言うのはよくありませんね。その間に何ほどのことができたのか。

とはいえ、45年前の1975年に第1回の反原発全国集会が開かれて原発が社会問題化し、20年前の2000年には脱原発が現実味を持つ時代が始まりました。それなりの歩みがあったかと思います。

いよいよこれからです。

松原 弘直(ISEP 主席研究員)

松原弘直

2020年という大きな節目の年に20周年を迎えることになり、3.11以降の激動の10年間を振り返ると共に、私たちが持続可能な自然エネルギー100%社会を目指す上で、これからの10年を実りあるものとすべく、多くの皆様と共に取り組んで行きたいと考えています。

あらためて、これまでご協力やご支援を頂いた多くの皆様に深く感謝をいたします。世界の自然エネルギーはこの10年間で大きく飛躍し、日本国内でも様々な分野で多くの変化が生まれています。自然エネルギー白書やエネルギー永続地帯でそれらの変化を可視化する取り組みを続けて来ましたが、これからの10年ではさらに自然エネルギー100%の未来を展望し、実現する取り組みを進めていきたいと思います。これからも、ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いします。

山下 紀明(ISEP 主任研究員・事務局長)

山下紀明

まずは会員の皆様、またこれまで一緒に仕事をさせていただいた自治体職員、ご当地エネルギーをはじめとする関係者の皆様に深い感謝の意を記したいと思います。

2003年にインターンとしてISEPに参加し、2005年にスタッフとして活動を始めてから15年が経ちました。2010年にはドイツ留学も経験し、その後の研究・実践にとっても大きな転機となりました。3.11後の慌ただしい状況を経て、事務局長を兼任し、2017年からは理事となりました。この間、私個人としても、ISEPとしても、本当に多くの方からのご支援や叱咤激励をいただきながら、歩んできました。

そして、これまでにインターン・プログラムに参加した全てのインターン生にも感謝を伝えたいと思います。これまでに国内外から250名以上の若者が、研究や地域での実践に貢献し、環境エネルギー政策・ビジネスの学びを得て、各分野で活躍しています。まさに今も、コロナ禍の状況ではありながらも、オンライン・インターン集中プログラムに意欲ある大学生10名が集まり、互いに学び合い、現状を変えていくための提案を練っています。彼らとの出会いは、常に新たな可能性と希望を抱かせてくれます。

ISEPは「エネルギー・デモクラシーの未来をデザインする」というコンセプトを胸に、20周年を機に、多くのステークホルダーとともに、さらに活動を拡大してまいります。

監事メッセージ

河合 弘之(弁護士・映画監督)

河合弘之

ISEPは自然エネルギーの梁山泊。
日本の未来にとって、なくてはならない存在です。

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