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【お知らせ】飯田哲也の寄稿した、岩波書店 世界(7月号)「東北大震災・原発災害 特集/破局はなぜ防げなかったのか」発売

■世界(2011年7月号)岩波書店
 「東北大震災・原発災害 特集 破局はなぜ防げなかったのか」
【価 格】定価 840 円(本体800 円)(送料 108円)
     ISSN 0582-4532 雑誌 05501-07/2011年7月号
【発売日】6月8日発売
【今こそ議論を】日本のエネルギー政策の民主化を
  飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所所長)
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 情報とマネーとエネルギーの三つは、現代文明に欠かせないある種の「メディア」(媒介物)の役割を果たしている。見えにくく意識しにくいが故に、その有り様がその国や社会の政治と民主主義の成熟度や変化を表象している。
 情報は、かつての情報公開の段階から、今やインターネットやフェイスブック、ウィキリークスまで生まれ、誰もが共有し、受け手であると同時に発信者とい う方向に大きく変わってきた。マネーも、リーマンショックやギリシアの通貨危機が起きて、ローカルに主体的な管理が意識されてきた。

 その二つに比べ、エネルギーは「国策」として国民に閉じられてきた。その民主化の遅れが、福島第一原発事故という歴史的な大事故を招いた真因の一つであることが、その事故によって白日に晒された。

 地域の自立とエネルギーの主権を私たちが取り戻すことが必要であり、今やそれを可能とする自然エネルギーという選択肢がある。

飯田哲也 (環境エネルギー政策研究所)[詳しくはこちら]“”