国会エネルギー調査会(準備会)第70回
2018年3月27日
原発未稼働の7社が原発の維持管理費に5年間(2012~2016年度)で約5.1兆円を投じていたことが調査報道により明らかになりました。福島第一原発事故の賠償や処理費、新規制基準を満たすための対策費など追加的費用はさらにかさんでいきます。
しかし、政府は未だに、原発事故を経て7年ぶりに発行した「平成28年版原子力白書」で、原子力発電は「長期間に及ぶ事業期間全体で見れば運転コストは低廉である」と評価し、「国は、全体で見たときにエネルギーコストの増加が最小限に抑えられる形で原子力発電」を利用する姿勢を変えていません。
他方、世界における再生可能エネルギーのコストは下がっています。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によれば、太陽光発電のコストは1kWh当たり2010年に平均で36セント(約39円)から2017年には10セントに、陸上風力発電は8セントから6セントに下がりました。
今回は、原発と再エネのコストと国民の負担を鑑み、経済性から見たエネルギー選択について議論します。皆様のご参加をお待ちしています。
日程・テーマ等
<日時>
2018年4月3日(火)16:00〜18:00
<場所>
衆議院第1議員会館 国際会議室(1階)
<共催>
国会エネルギー調査会(準備会)有識者チーム
超党派議員連盟「原発ゼロの会」
<テーマ>
原発は安い?再エネは高い? 〜電力コストの情報公開〜
<プログラム>
1. 基調報告
大島堅一氏(龍谷大学政策学部教授)
2. 報告
松原弘直(環境エネルギー政策研究所主席研究員)
3. コメント
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)他
4. 説明
経済産業省資源エネルギー庁、内閣府
5. 全体討議・質疑応答
出席国会議員、有識者を交えて
○ 出席予定者
国会議員(原発ゼロの会メンバー等)
国会エネルギー調査会準備会有識者チームメンバー
申し込み方法
プレスおよび一般傍聴を募集します(プレス:人数制限なし、一般傍聴:25名)。プレス、一般傍聴とも定員を超えた場合はご参加いただけない場合があります。国会エネルギー調査会(準備会)事務局の傍聴申込みフォーム(http://goo.gl/forms/XrL26HF3EE)にてお申込みください。(※フォームで記入ができない場合はお問い合わせのアドレスまでご連絡ください。)
なお、プレス及び一般傍聴の方の不規則発言や拍手、ヤジ等は議事進行に妨げが出る場合もございますので、禁止とさせていただいております。ご了承ください。
映像・資料公開
資料・動画はこちら(https://www.isep.or.jp/archives/library/5024)からご覧いただけます。